最近の歯磨きの効用

●歯磨きはインフルエンザの予防になる

2009年2月のNHK番組ためしてガッテンに取り上げられた。
鼻からのどにかけての粘膜はタンパク質の膜で覆われているため、インフルエンザウイルス
はなかなかくっつかない。しかし口の中の常在菌の一部が作り出す「ピロテアーゼ」という酵素
はこの膜を溶かすのでインフルエンザウイルスがくっつき、鼻からのどにかけての細胞内に入り
込む・・・ということです。
 口の中には誤嚥性肺炎を引き起こす細菌も多く生息しているので常々口の中を清潔にしておく
ことは100利あっても1害なしといえるでしょう。
 また歯や歯ぐきを磨くと同時に舌の汚れも落とすことを忘れてはならないですね。

●歯磨きはガンの予防になる

2009年9月、愛知県がんセンター研究所(名古屋市)の疫学調査(約3,800人を対象)によれば
1日2回以上歯を磨く人が口の中や食道のがんになる危険性は、1回の人より3割低いことがわかった。
全く磨かない人の危険性は1回の人の1.8倍、2回以上の人の約2.6倍ということだ・・・
 ガン予防12か条に「体を清潔に」が挙げられています。毎日の入浴は皮膚がん、陰茎がん、
子宮頸がんの予防になるということですが、口の中もいつも清潔にしておくことは同じように
ガンの予防になるということです。

お釈迦様は口の中を清潔にすることの重要性を説かれました。
仏教徒が仏事の前に歯を磨いて身だしなみを整えるということはたいへんすばらしいことだと思います。


                           最近の話題